介護付き老人ホームで働き1年になりました。有料老人ホーム看護師の具体的なメリットデメリットについてお伝えします。
勤務時間やお給料に関してはあくまで私の例ですので、ご参考までに(^▽^)
高齢者施設で働くメリット
高齢者施設で働くメリットはこんなことで
メリット1 専門性の向上
介護付き有料老人ホームでは、高齢者の健康管理や医療ケアを行います。 看護技術としては、バイタル測定、胃ろう管理、ポート管理、インスリン注射など経験者では難しいことはありません。施設によっては痰吸引、点滴など医療行為が頻回に行われるところもあります。
慢性疾患の管理や急性疾患への対応など、総合的な医療ケアを提供する役割を果たします。
高齢者の健康状態を把握し、必要に応じて医師や他の医療専門家と連携して適切な治療やケアを提供します。
医師が常駐していない状況で看護師の判断は大きく現場を左右します。自然と判断力、観察力、予測力、行動力が鍛えられます。
ご自身の高齢者看護のスキルステージを向上させることができると思います
メリット2 規則的な勤務
一般病院と比べ、施設勤務は残業が少なく、規則的な勤務となります。 私の施設の場合は、夜勤なし、シフト勤務です。
これにより、プライベートな時間を確保しやすく、ワークライフバランスを保ちやすい環境です。
規則的な生活ができ、身体への負担は軽減します。
日勤のみの勤務は、体力に自信がない、夜勤が辛くなってきた、お子さんが小さいなどから選ばれる傾向にあります。
人によってはダブルワークや副業にあてる時間を確保することも可能ではないのでしょうか。
メリット3 継続的な関係性の構築
高齢者施設では、病院に比べ目まぐるしい人の入れ替わりはありません。
入居者やその家族と継続的な関係性を築くことができます。 これにより、患者のニーズや希望をより深く理解し、個別に適したケアプランを提供することが可能となります。
関係性の構築により、より一層高齢者の生活を考える機会を持ち、実践することができるようになるでしょう。
介護と業務分担され、看護業務に集中できるのなら、余裕をもって入居と関わることができるため、じっくり関わりたいという方には向いていると思われます。
また介護についての知識は現代に不可欠なものとなります。現場から知識を身に着けられることは大きな力になると思います。
身体的負担の減少
病院時代には多重業務をこなすのに精いっぱいでした。帰宅しても何もできずにへとへとで、休日はひたすら眠る。
転職後は介護と業務分担がなされているため、そのような多重業務に陥ることはありません。身体的な負担が減ったため、プライベート時間を充実させることができますよ。
高齢者施設で働くデメリット
心配なこともありますよね。具体的にデメリットもあげていきます。
デメリット1 身体的・精神的負荷
高齢者施設では、入居者の健康状態に応じた看護や介護が必要とされるため、身体的・精神的な負担が大きい場合があります。特に、認知症や行動問題を抱える入居者のケアは、看護師にとってストレスフルな場面も多いです。
また入居者の体調の変化には気をくばり、状況判断を求められるため常に考えることが必要です。
人によっては身体的、精神的疲労になるかもしれません。
介護業界は慢性的な人手不足です。看護と介護の業務を明確に区別している所もありますが、看護師も身体的な介護業務を行わなくてはいけない事業所もあります。そのため、看護師は多忙な日々を送ることが多く、看護業務の遂行が難しい場合があります。
デメリット2 感情の葛藤
高齢者施設で働く看護師は、入居者が亡くなるという状況に頻繁に遭遇します。これにより、感情的な負担や悲しみを抱えることがあります。 入居者やその家族との絆を築いた後に別れを迎えることも、看護師にとっては辛い経験となります。
また、病院という前線から退くという選択になります。施設で最先端医療を学び、実践する機会は少ないと思います。
医療行為が少なく、知識をどんどんつけたいとう葛藤が生じるかもしれません。
デメリット3 収入面
一概にはいうことはできませんが、日勤のみですと、夜勤がない勤務の場合、収入が下がることが考えられます。
私の場合も、夜勤はなく、オンコール当番という夜間の待機料が支給されますが、夜勤の収入ほどはまかなえません。
しかし規則的で時間の計画が立てやすい分、副業やダブルワークで補う方も多いですよ。
私も病院勤務時代は「こんなに働いているのに給料があがらない」と思っていましたが、転職後は「お金が欲しいなら稼げばいい」と考えがかわりました。それは時間的、身体的な余裕から生まれたのだと思います。
高齢者施設での看護師の仕事には、多くのメリットとデメリットが存在します。
私は、デメリットを「自分の力をつけるための機会、働き方を見直す機会」とプラスな考えに変換して捉えています。
デメリットを超えるほど施設看護は魅力的であると思えるため勤務し続けられていると思います。
これらを十分に理解し、自身のキャリア目標や生活スタイルに合った職場選びを行うことが重要です。