看護と介護

介護施設における看護師と介護士の仲を改善する方法

前回は看護師と介護士の不仲の原因について考えてみました。介護施設での円滑なチームワークは、患者のケアに欠かせません。今回は、そのような状況を改善するための方法についてお伝えします。

前回の記事はこちら。→高齢者施設における看護師と介護士の仲が悪い理由

1.お互いの業務を理解する   

看護師と介護士がお互いの業務を理解することは、信頼関係を築く第一歩です。看護師は医療処置や薬物管理、健康管理に専念していますが、介護士は日常生活の支援や身の回りの世話に従事しています。お互いが役割を理解し、尊重することが大切です。

どちらの立場が上ではなく、どちらもいなければ業務が成り立たない存在ということを理解することが大切です。感謝の気持ち、尊敬の気持ち、謙虚な気持ちを持つことが重要です。                                    

2.コミュニケーションを改善する   

摩擦や誤解は、コミュニケーション不足から生じることがあります。日々の業務の中で、ミーティングやコミュニケーションの場を設けることで、情報共有や意思疎通を図りましょう。また、相手の意見や立場に耳を傾けることも重要です。

感謝の気持ちを伝えてみてください。悪い気はしないと思います。関係の改善には、お互いを尊重しあえる関係性が重要です。

また感情的に話をすると摩擦や誤解が生じやすいです。自分の考えるまま、怒りのまま話すなどは冷静さを欠いており、相手には必要性が考えられません。感情的に話していないか、周囲からみて妥当な意見であるかは考えて話さなければいけません。

3.チームビルディングを行う

チームビルディング活動は、チームメンバー同士の結束を高める効果があります。施設外での活動や、チームビルディングゲームを通じて、お互いの強みや個性を理解し、協力関係を築きましょう。

薬剤師、リハビリ、ケアマネ、医師など多くの職種は仲間です。専門性を発揮することが円滑な業務へと導きます。欠点を責める傾向はありませんか?欠点ではなく専門職の判断による結果かもしれません。

例えると、トイレと訴える入居者さんをPTが連れて行った。ベッド上で排泄している方なのに!→リハビリはトイレに行ける機能があるためできると判断した。トイレに行くのは当たり前のこと。介護はトイレに毎回は対応できない。本当はそれがいいことを理解しているが、業務上難しい。

看護師的にいうと、どちらの立場も理解できます。身体機能、QOL、業務的に総合して考えますよね?チーム連携ができるようコミュニケーションをとり、橋渡し役することが求められます。

4.問題解決の仕組みを整える

 問題が生じた際には、それを解決するための仕組みが必要です。職場内での問題解決のプロセスやルールを整備し、摩擦や対立が起きた際には、冷静に議論し解決策を見つけるよう努めましょう。個人ではなく、お互いのリーダーを通すなど仕組みを見直してみてください。

5.フィードバックを積極的に行う

フィードバックは改善のための貴重なツールです。定期的にフィードバックを行い、お互いの業務やコミュニケーションに対する意見を共有しましょう。建設的なフィードバックは、チーム全体の成長に繋がります。

特に褒めるような言葉があれば嬉しく、受け入れやすくなると思います。お互いに感謝や労いを表現してみてはいかがでしょうか?

いかがでしょうか?これを見ている方は関係性に悩んでいるのではないでしょうか?以上の方法を実践することで、看護師と介護士の関係を改善し、より良いチームワークを築くことができます。お互いの役割や貢献を尊重し、共に患者のケアに取り組んでいきましょう。

どうしても解決できない場合は環境を変えることも必要だと思います。どんなに話しても理解しあえない方もいますよね。

働くのは何のためでしょうか?ご自身の幸せのためではないでしょうか?

新しい環境を選ぶのも選択肢だと思います。私も自身の幸せのために転職を決意しました。お世話になったのはこちら↓↓

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